
オフィスの雰囲気を決定づける最大の要素は「光」です。同じ間取り、同じデスクでも、どのような光を投げかけるかによって、その空間の知覚価値は極限まで高まり、あるいは平凡なものへと下がってしまいます。
一般的なオフィスは、天井に均一に配置された蛍光灯によって全体を明るく照らす設計が主流でした。しかし、プレミアムな空間設計においては、光源を直接視界に入れず、壁や天井に光を一度反射させる「間接照明」をメインレイアウトとして用います。これにより、眩しさが抑えられ、目に優しいリラックスした高級感が実現します。
部屋全体を明るくするのではなく、基本は控えめなアンビエントライト(間接照明)で全体のトーンを作り、必要な作業手元にのみ調光可能なタスクライトを配置します。この明暗のコントラストこそが、高級ラウンジやプレミアムオフィスの洗練された美しさを生み出す最大の秘訣です。
昼間の作業時は清涼感のある白い光(4000K)、夕方から夜間のアイディア出しの場ではぬくもりのある電球色(2700K)など、時間や作業に合わせた「調光調色」システムをあらかじめ仕込んでおくことが現代の最高品質オフィスには必要不可欠です。